ワタシ
川崎重工
川崎重工を支える人
法律の知識を生かし、川崎重工の発展を支える。
YUMA SAEKI
本社 サステナビリティ推進本部
# 21
佐伯勇真
本社 法務
法学研究科実務法律専攻(法科大学院)修了 2017年入社
INTERVIEW
学生時代 → 入社動機
海外法務のスキルも有する
企業法務のエキスパートへ。
学生時代の私は、中高一貫校でサッカーに汗を流し、大学では司法試験合格を目指して法律の勉強に熱中しました。その後、ロースクールへ進学し、一般企業の法務部門で活躍する道を選びました。
卒業してまず、東京に本社のあるメーカーに就職しましたが、子どもが生まれたタイミングで転職を考えるようになりました。理由は2つ。1つは、子どもを地元である関西で育てたかったから。そしてもう1つは、海外法務に携わりたいという思いが強かったから。企業法務担当として今後キャリアアップをしていくには海外法務のスキルが必須であり、それが養える場で自身を成長させたいと考えたのです。川崎重工は、全世界的なビジネスを展開しており、海外法務に携わるチャンスがあることや、作っている製品にも興味が持てたことなどが決め手となり、入社を決めました。
これまでの仕事とやりがい
全カンパニーから
寄せられる事案に
ビジネス法務の観点から対応。
法務部門は、いわばビジネスの過程で生じる契約交渉や様々な法的トラブルに関する駆け込み寺のようなもので、各カンパニーから寄せられる相談事に日々対応しています。主業務である契約書審査では、顧客やサプライヤーと締結する契約書を法務的観点から精査し、そこに潜むリスクなどをカンパニーの担当者と共に抽出し、時には指摘の上、契約書に反映して望ましいかたちへと導きます。ビジネス展開するうえで関わりがあると思われる法律の解釈についてなど、内容に応じて調べて答えています。あとは、社内向けの法務研修や契約書のひな型作成なども担当しています。
特に担当分野が決められていないため、小規模なものから大規模なものまで、本当にさまざまな事案が全カンパニーから寄せられます。時には、関与した事案が後にニュースなどで報道されることもあり、自身の仕事の成果を実感することができます。ただ、主役はあくまでもビジネスを進めるカンパニーの皆さんで、私はバックオフィサーの一人。それでも、企業法務担当という立場でビジネスの現場に身を置くことにより、企業活動のダイナミズムを肌で感じますし、法的なサポートに対してカンパニーの皆さんから感謝されると、やりがいを感じます。
成長を実感した瞬間
知恵熱を出していた
英文契約書の審査に
慣れてきた。
現在も修行中ですが、英文契約書の審査に慣れてきたことでしょうか。前職では主に国内法務を担当していましたが、川崎重工では入社してすぐ、いきなりEU圏の諸外国がからむ英文契約書の審査を担当することになり、もともと英語が得意とは言えない私は知恵熱を出すほど苦労しました。海外法務では、時には百ページ以上にも及ぶ英文契約書の隅々までチェックしながら、相手側と根気強く交渉して、落としどころを見つけていかなければなりません。不足している経験値を少しでも補おうと、先輩が過去に手がけた事例などを参照しながらスキルアップに努めています。
また一方で、入社した頃に比べるとより高い視点、広い視野で事案をとらえられるようになったと感じます。それでも上司にアドバイスを求めに行くと、こちらが思いもしなかったような視点から鋭い指摘をもらえることがしばしばあるため、まだまだ修行が足りないと痛感しています。
叶えたい未来
まずは法務の業務を継続し、自らの力を高めることが直近の目標です。法務の仕事は、機械的に処理しようとすればいくらでもできます。しかしそれでは、ベストな回答は導き出せません。法務には決まった正解はないので、一つひとつの事案にしっかり向き合い、その本質を見極めたうえで、より良い解決アイデアをひねり出して提案するのが私たちの役割。意外とクリエイティブな仕事だと思います。そうした意味で、より質の高い回答ができる法務担当になりたいと考えています。
また、将来は法務の枠にとらわれない、誰からも頼られるサポート部門のプロフェッショナルになりたいと考えています。