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川崎重工

川崎重工を支える人

スケールの大きな船造りのかっこよさは、今も私を魅了する。
EMIKO KOHYAMA

エネルギ—ソリューション&マリンカンパニー

# 10

神山 恵美子
エネルギーソリューション&マリンカンパニー(船舶海洋ディビジョン) 設計
工学研究科海洋システム工学分野博士前期課程修了 2006年入社

INTERVIEW

学生時代 → 入社動機

造船はかっこいい。
私も船を造りたい。

船を造りたい。学生時代からずっとそう思っていました。大学院では、船舶の経済性を技術的な観点から評価する研究を行っていたこともあり、造船所を訪れたり、造船関連の学会に参加したりしていました。そこで感じたのが、船のスケールの大きさ。物理的な大きさもさることながら、造船に関わる人たちの考え方も皆さんグローバルでスケールが大きい。単純に「かっこいいな。私も船を造りたいな」と思いました。

川崎重工を意識するようになったのは、大学のOBがリクルーターとして研究室に来られたのがきっかけ。「船、大好き!」という船舶愛あふれる人で、船造りがいかに楽しいかを語る姿を見て、「私もこんな風に仕事をしてみたい」と思って志望しました。後に神戸工場を見学しましたが、働いている皆さんの雰囲気がとても良く、「良いなあ。ここで働きたいなあ」という気持ちが自然にわきあがってきたので、入社を決めました。

これまでの仕事とやりがい

自分が設計した船が、
これほどスケールの
大きなものだったとは。

船造りに憧れて入社した私は、念願叶って大型LNG船の設計に携わることができました。担当したのは主に推進性能分野で、入社した頃ちょうど立ち上がったばかりの新しいLNG船の設計プロジェクトに参加することに。まったく何もわからない状態から上司にサポートしてもらい、3年がかりで設計しました。

印象に残っているのは、自分の設計した船が、実際に坂出工場のドックの中で建造されているのを見たときのこと。それまで設計図や模型船でしかなかった船が、長さ300メートルの巨大な鉄の船体となって目の前に現れたときに、それまで自分が取り組んできた仕事のスケールの大きさを実感し、深い感動の波が押し寄せるとともに、「これだけのものを造って性能が出なかったらどうしよう・・・」という責任の重さに思わず足が震えたのを覚えています。ちなみに性能試験は無事にクリアしました。

実はその後、試運転にも立ち会わせてもらったのですが、自分が設計した船に乗って海上に出たときの気持ちは言葉にできません。こうして海を航行している船が世界中に何千隻もあって、世界の物流やエネルギーを支えている・・・。「やっぱり船はかっこいい!」、そうあらためて認識すると同時に、今は自分もそれに携わる一人なんだと思うとうれしさがこみあげてきました。

成長を実感した瞬間

「あるべき姿」に
フォーカスすることで、
素直になれた。

入社して約8年間、船の性能設計担当としてキャリアを積んだ私は、その後、約3年間の産休・育休を取得し、2018年からはIoT事業推進部 技術課の業務に携わっています。担当しているのは、船の性能分析やオペレーションをサポートするソフトウェアの開発。お客さまからのニーズを、汎用性やコストも考慮したうえでいかに機能として実現するかを、これまで培った技術と経験を基に試行錯誤しながら検討しています。これまで携わってきた設計業務とはまったく異なる分野なので、まずこの業務へのチャレンジ自体が技術者としての成長機会となっています。

また人間的な成長としては、製品やものごとの「あるべき姿」にしっかりフォーカスすることにより、自分の誤りを素直に認めたり、人の意見を尊重したりできるようになったことです。かつては自分のやり方や考えに必要以上に固執し、「何でも自分でできるようにならないと」という想いを強く持っていましたが、今は、それぞれ優れた能力を持つ周囲の技術者、特に若い人たちの力をいかにうまく活かして、より良いものづくりへと昇華させるかに心を砕くようになりました。

叶えたい未来

チームで築き上げるものづくりにこれからも携わり続けたい。

川崎重工の製品のすごいところは、一人では作れないものばかりであるという点です。さまざまな分野のプロフェッショナルがいて、それをつなぐ人がいて、議論や試行錯誤、試作、失敗、改良を重ね、ようやく一つの製品ができあがります。多くの人が関わることでしかできない製品だからこそ、規模が大きく、また緻密でもあります。そのような製品を作り上げる仕事に、これからも携わり続けたい。それが私の未来に向けた、シンプルで強い想いです。

あとは、部内でも後輩が多い年齢になってきたため、若い人たちが新たな視点の意見を率直に出し合い、持っている能力を最大限に発揮できる環境を作っていきたいと思っています。思えばもう15年ほどこの会社にいますが、女性の働きやすさという観点からも制度も風土もずいぶん変わり、とても働きやすくなりました。ですので、女性の方もぜひ前向きにチャレンジしてもらえればと思います。

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