ワタシ
川崎重工
川崎重工を支える人
私はものは作れないけれど、私がいないとものは作れない。
YUKINO IDA
精密機械・ロボットカンパニー
# 12
井田 ゆきの
精密機械・ロボットカンパニー(精密機械ディビジョン) 調達
経済学部国際経済学科卒 2017年入社
INTERVIEW
学生時代 → 入社動機
心に響いた
「POWERING YOUR
POTENTIAL」のスローガン。
和歌山の海と山に囲まれて育った私は、高校卒業を機に県外に出たいと神戸の大学に進学しました。神戸の街はとても居心地がよく、このまま神戸近郊で働きたいと思うようになりました。希望した業種は製造業。自分の携わった仕事のアウトプットが、社会の中で見えやすいかたちで存在していることを実感したかったからです。そして、同じ携わるならやはり大きく、世界で活躍している、社会貢献度の高いインフラのようなものに携わりたいと考えました。
そこで重工業に着目した私は、神戸に本社をかまえる川崎重工に関心を持ちました。調べて目に入ったのは「POWERING YOUR POTENTIAL」のスローガン。ここなら、世界の人々のより良い生活に根本的な側面から貢献できるように感じました。入社の決め手となったのは、リクルーター面談で会った女性のOG社員さんでした。調達担当の方で、バリバリ活躍している様子がまぶしく感じられ、私もそういう環境で働きたいと第一志望で入社しました。
これまでの仕事とやりがい
社内関係部門と
サプライヤーの間に入る、
橋渡し役を担う。
入社の決め手にもなった女性OG社員さんとの面談で調達という仕事があることを知り、メーカーの醍醐味である生産に直接携われるこの仕事を、ぜひやってみたいと希望しました。その希望は叶い入社以来4年ほど、主に調達に関わる業務に携わることができました。川崎重工は生産に必要な部品を国内外のさまざまなサプライヤーから調達していますが、生産計画に支障が出ないよう、予定された通りの部品納入に向けてサプライヤーと調整を図るのが私の基本的なミッションとなります。
立場上、往々にして社内関係部門とサプライヤーの間に入って納期調整など難しい立ち回りが求められますが、決まった正解はないので、自分なりに状況を見極めて臨機応変に対応し、何とか無事に急場をしのぐとやはりうれしいものです。私自身は事務系社員なので、自ら手を動かしてものを作ることはできません。しかし、生産を滞りなく進めるために必須の重要な業務を担っており、自分の言動が顧客への製品提供にも影響することを肝に銘じて、日々仕事に向き合っています。
成長を実感した瞬間
サプライヤーとの
関係を築き、
大規模部品の主担当に。
入社1年目は製品知識もなく、部品のこともまるでわからないところからのスタートでした。対して、サプライヤーは「この道20年」といった大ベテランの方々。いったい私に何ができるだろう? 答えが見つからないまま、それでもサプライヤーのところに通いました。時に部品や技術について親切に教えてもらったり、時に「無茶を言うな」と怒られたり。しかし会話や訪問を重ねるうちに、こちらの要望に対して最初は聞く耳を持ってくれなかったサプライヤーが、少しずつ耳を傾けるようになってくれて。1年目が終わる頃には、向こうの方から来社していろいろと相談してくれるようになりました。「ちょっとは認めてやっても良いか」という心持ちだったのかなと想像しますが、とてもうれしかったのを覚えています。
その後、数年の経験を積み、徐々に月数億円に及ぶ大規模部品の調達を任されるようになりました。手配にミスがあれば生産に多大な影響を及ぼします。最初はその規模の大きさと責任の重さに委縮してしまい、上司の補助業務しかできませんでした。しかし、これではいけないと知識習得に努めた結果、今では主担当として、上司や関係者からも意見を求められるようになりました。
叶えたい未来
現在、新たに市場・顧客動向の調査業務にも携わるようになりました。これは当ディビジョンでも初めての試みで、市場や顧客の動きを予測し、それに応じた生産体制をあらかじめ構築することにより、顧客のニーズに柔軟に応えようというもの。これまでの調達の仕事とは異なるマーケター視点の業務で、まだまだ勉強中ですが、まずはこの分野でしっかりアウトプットできる力をつけたいと思っています。
また、これまで社内外のさまざまな人と関わる仕事をしてきましたが、それぞれに立場や考え、想いがあり、時には衝突したり行き違いが生じたりもします。サプライヤーなど普段関わる方々がいなければ、当社もものづくりを続けられません。そのため、今後もさらに経験や知識を積んで、社内外の関係者をうまくつなぐ橋渡し的な役割を果たすことにより、川崎重工の価値創造に貢献していきたいと考えています。そして、入社動機にもなった「POWERING YOUR POTENTIAL」を、自分の周囲から少しずつ実現できたら最高です。