AIの応用で、安全安心な未来を。
機械や電気、制御、情報などの知識を持ち、AIやIoT、ソフトウェア開発などを担える電気系人財の育成にも力を入れている川崎重工。目指しているのは、付加価値の高い新サービスの創出です。その一例として、「AIによるビンの選別」を紹介します。
ごみ焼却炉に併設されているリサイクル施設。ここには、さまざまな色や形のビンが日々持ち込まれます。それらの仕分けを担うのは、今も人の手が必須となっており、働く方々の負担軽減や安全確保は現場で大きな問題になっています。その現状を打破するために、川崎重工のプラントディビジョンとロボットディビジョンが協働し、リサイクル施設向けのロボットシステム開発を進めていました。そこで、技術開発本部は、かねてより物流分野向けロボットの教示レスシステムを開発する一環でAI活用技術を試作していたこともあり、この技術を横展開し製品化に貢献。AIの進化と活用に、新しい可能性を提示することができたのです。
このプロジェクトにおけるもうひとつの価値は、誰もが自由にAIを活用したアイデアを発想し、発信し、実現できる場づくりを一歩前進させられたことです。AIの開発は、まだ始まったばかり。技術開発本部では、既存の装置に搭載した画像識別性能を向上させる、目視点検作業をAIが支援するなど、従来の製品が持つ競争力の強化から新ビジネスの創出まで、「川崎重工だからできる発展」を追求し生み出していきます。