最先端の技術を用いて、
地球環境に貢献する。
最先端技術を活かした世界初の開発に携わることができるのはもちろん、モノづくりを通じて、産業の進化を支える、人々の人生を救う。そんな醍醐味までもを感じられるのが、精密機械・ロボットの分野です。新しい付加価値を生むモノづくりに携わりたい方や、環境、地域、人に貢献する仕事をしたい方。そんな方にぜひ触れてほしいのが、これから紹介する事例です。
精密機械ディビジョン
100年を超える油圧技術で世界をリードする
川崎重工が挑む、新しい油圧事業。
100年を超える油圧技術を有し、ショベル用油圧ポンプの分野で世界のTOPブランドである川崎重工は、HST(Hydro-Static Transmission)という油圧式の無段変速機を備える産業車両分野への製品供給を開始しました。開拓の対象となるマーケットは、海外。その切り込み隊長とも言える製品が“斜板形HST用ポンプ K8Vシリーズ”と“斜板形アキシャルピストンモータ M7Vシリーズ”です。この製品はどちらも、ホイールローダやブルドーザなどの産業車両に搭載する製品。耐摩耗性や強度に優れた材料、最適な油圧バランスの設計などにより、世界最高レベルのパワーと低騒音を実現することができ、環境負荷の軽減も期待できます。しかしこれは、あくまで進化の通過点。建設機械においてもディーゼルエンジンから電動機駆動へのシフトが進んでおり、今後は、さらなる環境への配慮が求められます。脱炭素社会への前進、騒音の軽減、産業の進化、という観点でも、当社の技術は重要なポイントを担っているのです。
ロボットディビジョン
働き手に悩む山奥や離島のメーカーを、ロボットが救う。
近年、労働人口の減少が問題となっている日本。全国各地では、労働力を確保できず廃業する企業が増えています。特に人里離れた地方では、これは大きな問題。このままでは、人々や街の未来が危ういものになってしまいます。そんな状況を打破でくる可能性を秘めているのが、ロボットシステム“Successor”です。これは、専用の操作装置を使ってロボットアームを遠隔で操作して作業することができるシステム。さらに、人間の感覚の微妙なさじ加減をロボットが学習し、人間の動きを再現することも可能な優れものです。たとえ、人にとって劣悪な環境であっても“Successor”であれば問題ありません。たとえば、大型構造物の保守作業のように人にとって危険が伴う高所の作業も、柔軟で的確かつスピーディに進められます。“Successor”は、一品一様の製品を多く扱う川崎重工だからこそ、作り手側の要望やノウハウを最大限生かして創造することができました。人口の減少や技術の伝承に、ロボットが役立つ。そんな、人間とロボットが協働できる未来を私たちは築いていきます。