川崎重工業株式会社 RECRUITING SITE
近未来プロジェクト
川崎重工は、人の未来、世界の未来、地球の未来といった、さまざまな未来づくりに貢献しています。ここでは、地球、人、世界それぞれの未来に対し、川崎重工が具体的に何をしているのかをご紹介します。未来を切り拓く川崎重工の姿をご覧ください。
地球
EARTH
ゴミは、貴重なエネルギーだ。
ゴミがエネルギーになる。そんな未来を、川崎重工が実現しようとしています。そのシステムが“カワサキ・アドバンストストーカシステム”です。このシステムには下記の特徴があります。
この“カワサキ・アドバンストストーカシステム”を導入している代表例が、神戸市にあるポートアイランドの南東部にある港島クリーンセンターです。“ゴミ焼却施設=エネルギー生産拠点”という観点を本格的に具現化したこの施設では、3つの焼却炉で1日600tあまりのゴミを燃やすことが可能です。ここからつくられる電力は、1日最大1万5200kW。神戸市長田区・約5万世帯分の電力消費量に該当します。実際、ごみ処理におけるエネルギー回収率で全国トップ10の常連です。地域が抱える環境問題を、エネルギー問題への解決策の転換に成功したのです。
当社のごみ焼却施設は、海外各国からも注目を集めており、ここ数年で具体的な進展もありました。その一つとして、中国企業と合弁企業を設立し、ごみ発電施設の建設を受注。今後、ごみ焼却施設の需要が高まるであろうマレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアなどへの市場進出も控えています。
PRONOUN OF FUTURE
水素社会の礎をつくる、世界初の水素専焼タービン。
未来の究極のクリーンエネルギー。それはCO2を一切排出しない「水素」であると私たちは考えています。水素が主のエネルギーになる社会づくりを推し進める挑戦として、川崎重工では「水素」を燃料としたガスタービン発電の実用化を、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の“水素社会構築技術開発事業”にて進めており、2020年には、ドライ方式の低NOx水素ガスタービンの開発と実証運転に世界で初めて成功しました。この実証事業の目的は、水素発電の発電効率アップと環境負荷の低減、なかでも窒素酸化物(NOx)の排出量低減という二つです。当社では、NOxの排出量を抑える方法として、燃焼器の火炎に水をスプレー噴射する「水噴射方式」の水素ガスタービンをいち早く実用化していましたが、この方法では水が燃焼エネルギーを吸収するため、発電効率の向上には限界がありました。そこで、「水噴射方式」に代わる技術として数年にわたって基礎研究を進めてきた、微小な水素火炎による燃焼技術「マイクロミックス燃焼」を活用し、世界初のドライ低NOx水素ガスタービンを開発。この水素ガスタービンと排熱回収ボイラを組み合わせた独自のコージェネレーションシステムによって、二つの目的を達成したのです。
この成功は、川崎重工の高い技術力により得られたもの。市街地で水素ガスタービンによる電気・熱の供給を実証できたことにより、水素発電の実用化はより現実的なものとなってきました。現在も、ドライ低NOx水素ガスタービンの普及に向けた改良開発を行っており、水素をエネルギーとして利用する社会を実現するための取り組みを進めています。
世界
WORLD
自動PCR検査ロボットで社会経済活動の回復に貢献する。
2019年末より全世界で猛威を奮っている新型コロナウイルス。このパンデミックにより人々の暮らしは大きく変化しました。医療業界はもちろんのこと、人流が抑制されたことにより航空業界や観光業界も大きな影響を受けました。川崎重工と株式会社メディカロイドは、医療従事者を感染リスクから守るとともに、少しでも早く人の往来を再開させ社会経済活動を回復させるべく、自動PCR検査ロボットシステムの開発、検証、そして社会実装を行ってきました。この自動PCRロボットは、「短時間・大量・高精度」を特徴としており検体投入後およそ80分で検査結果を出すことが可能です。2021年2月に開設された藤田医科大学内のPCR検査センターを皮切りに、同年9月には関西国際空港の国際線出発旅客向けに国内では初となる自動PCR検査サービスを開始。今後は羽田空港、成田国際空港でもサービスを展開していく予定です。また、2022年1月からは東京都を中心に各自治体において検体採取ブースを開設し、PCR検査サービスの提供を開始しました。
このPCR検査サービスの大きな目的は人の往来を回復させ、社会経済活動の回復に貢献することです。加えて、サービスマインドの醸成やマーケットインの視点を持ち、当社のめざすモノつくり・コトつくり両輪の経営を実現していくための第一歩でもあります。
人
PEOPLE
社内ベンチャー制度で、未来の芽、続々と。
既存事業にとらわれず、未来につながるチャレンジをつくりたい。そんな想いで誕生した社内ベンチャー制度。事業部門の枠を超えて、失敗を恐れず、社内起業家を目指したいという新事業の芽をつくるプロジェクトです。「新たなビジネスアイディアの発掘、価値創造」「人材発掘と育成」「文化醸成」という目的を持つこの制度、タネは全社員から募るアイディアです。2020年4月にスタートして以来、すでに200件以上の応募がありました。そのなかでも「毎日の移動をもっと快適に!」をコンセプトに開発された電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」や対象空間の電波を利用し屋内の位置測位情報を提供するサービスである「iPNT-KTM」がさっそく、事業として始動しています。
社内ベンチャー制度を通じて見えるのは“あなたのアイディアを実現するために活かす会社”という考え。社会の課題を解決するチャレンジを、川崎重工を活用して実現し、自分発信で未来社会をつくることも不可能ではありません。
川崎重工から、未来の主役となるエンジニアを。
数多くの最先端技術を持つ川崎重工。その技術を活かして社会の発展に貢献するのはもちろん、次代を担う世代に伝承することも使命であると捉えています。未来の社会における主役は、子どもたち。少しでも科学やものづくりへの関心を高めて、次世代を創造するエンジニアの育成に貢献するべく、さまざまな取り組みを行っています。たとえば、自主プログラムによる実験工作教室。株式会社リバネスと協働して“マイヘリコプターをつくろう!”“マイ発電所をつくろう!”“マイクレーンをつくろう!”など、さまざまなプログラムを開発。各カンパニーの若手社員も参加して、楽しみながら学べる工夫を随所で凝らしています。
他にも取り組みはさまざま。当社グループは、米国に社会貢献基金である「Kawasaki Good Times Foundation」を設置して教育・科学の振興活動などに寄付を行い、貢献しています。これからも、世代や国を問わず、よりよい未来に向けて、自分たちに貢献できることは何か。そう自問自答しながら、川崎重工は、新しいアクション、ムーブメントを起こしていきます。
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