コンパクトでハイパワー!
ドローンのエンジンに結実する川崎重工の技術。
日進月歩で進化を続ける無人航空機、ドローン。近い未来には空を頻繁に飛び交う様子をみなさんも目にすることになるかもしれません。川崎重工では、そんな無人航空機に搭載できるエンジンの開発も進めています。それは、当社独自開発の小型ジェットエンジン“KJ100”。KJ100には、これまで培ってきた数々の知恵と技術が結集されています。例えば、従来はエンジンの外殻に取り付けられていた発電機を内蔵の軸直結型にしたり、燃料ポンプとオイルポンプを電動化することで従来それらを機械的に駆動していたギアボックスを不要にしたりといった技術が搭載されています。これによって、既存の同サイズのエンジンより推力と燃費が大幅にアップしたKJ100。これは、川崎重工だからこそ開発できたエンジンなのです。
開発できた理由は大きく2つあります。まず、川崎重工はエンジンと機体、双方の開発・製造技術を保有しており、エンジンメーカーとして機体開発部門からの要望も柔軟に受け入れ、開発に反映できたこと。また、川崎重工グループでは小型の発電用ガスタービンも手掛けていることから、グループ全体の知見を生かしたエンジン開発へとつながりました。
KJ100は、誘導弾などの無人機への搭載が可能なエンジンです。防衛省からも、さらに安全な日本をつくるための貢献が期待されています。加えて今後、超音速小型ジェット機やプロペラ機、ヘリコプター用エンジンに搭載することも想定されています。
他にも、航空宇宙システムカンパニーには、数多くの“川崎重工・初”、ひいては“地球史上・初”のプロジェクトが目白押し。前人未踏にチャレンジしたい方は、思わず腕が鳴る職場です。