世界で挑む者たち

Enseada Indústria Naval S.A.

篠原 康利

  1. 現地におけるミッションは?

    NACKS/DACKSの受注営業活動。

    当社は中国の国営海運会社COSCOと共同で南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)、大連中遠川崎船舶工程有限公司(DACKS)という2つの合弁造船会社を運営しています。私が勤務するNACKSの上海営業事務所の業務は、NACKSおよびDACKSで建造するための商船を受注することです。東京にある川崎重工の営業本部の支援を受け、中国のみならず、日本、アジア、ヨーロッパの船主、ブローカーにアプローチし、造船契約締結までのプロセスを担当します。

  2. 赴任後の仕事で最も印象に残っていることは?

    お客様からのうれしい一言。

    上海で駐在を開始して数カ月が経った頃、ヨーロッパに出張する機会がありました。初めて訪問する顧客ばかりでしたが、すべての顧客から「NACKSで建造する船はすばらしいと伝え聞いている」といううれしい一言がありました。NACKSは2015年末までの20年間に約160隻もの商船を建造してきました。建造した船の評価は、想像する以上の速さでマーケットに広まります。NACKSの諸先輩方が築き上げてきたNACKSというブランドのすばらしさを、初めて会う顧客、それも遠いヨーロッパの顧客の言葉を通して再認識できたすばらしい経験でした。

  3. 現地に来て最も強く感じたイメージギャップは?

    上海の地下鉄の便利さに驚きました。

    上海に来る前は、中国の交通事情にあまり良いイメージを持っていませんでした。実際、事前に持っていたイメージの通り、ラッシュアワー時の渋滞はひどいものがありますし、そもそもタクシーもつかまりません。ただ一方、こちらに来てびっくりしたのが、地下鉄の便利さです。ほぼ数分おきに次の電車がホームに入ってきますし、路線網が発達しているので、上海市内であれば快適に移動できます。地下鉄の乗り換えも簡単です。

  4. 海外赴任によって成長したと感じていることは?

    現地流の仕事スタイルを取り入れています。

    上海に駐在前は、2年間ロンドンに駐在していました。ロンドンと上海では文化圏が違うので、ものの考え方が異なり、仕事の進め方も違うように感じます。ヨーロッパはフランクな感じで組織的にもフラットな印象を持ちましたが、中国は上司−部下の関係が明確です。その分、方針が決まった際のスピード感はすばらしいものがあります。どちらの組織も一長一短はあるかと思いますが、それぞれの長所を自分の仕事の進め方に取り入れることを普段から心がけています。

  5. オフタイムの過ごし方は?

    中国語の語学学校に通っています。

    事務所の中国人スタッフとのやりとりには英語を用いるので、業務上は中国語が話せなくても問題ありませんが、日常生活を向上させるため、中国語の語学学校に通っています。日本語、英語、中国語では、話す際の単語の語順がそれぞれ違いますが、中国語を学ぶにつれて、3つの言語が頭の中で混ざり合い、混乱する日々が続いています。

  6. 現地で撮影した、とっておきの写真を紹介してください。

    浦東エリアの高層ビル群。

    「top of Shanghai」の写真です。浦東エリアの高層ビル群には圧倒されます。