世界で挑む者たち

安徽海螺川崎工程公司

大島 岳洋

  1. 現地におけるミッションは?

    中国合弁事業を支え、Kawasakiの技術を広めていくこと。

    管理部門として、中国合弁事業を支え、Kawasakiの技術を広めていくことです。ACKは、高い技術と多くの実績を持つセメント排熱発電の技術を、広大な市場を持つ中国に拡販するために設立されました。私はその中で、事業継続に不可欠な経営管理、総務・人事関係の業務を担っています。経営実績報告、駐在員の現地での生活・業務のサポート、日本からの来訪者の工場案内など業務は多岐にわたり、とにかくできることは何でもしています。

  2. 赴任後の仕事で最も印象に残っていることは?

    奔走した「チャイナリスク」への対応。

    最も印象に残っているのは、2012年末に起こった「チャイナリスク」への対応です。中国全土において大規模な反日デモの発生、大気汚染の深刻化、新型鳥インフルエンザの拡大など、立て続けに大きな問題が起こりました。私も駐在員の安全確保のため、各関係機関からの情報収集、緊急時の医療機関や薬の確保、マスクや空気清浄機の購入に奔走することになりました。改めて海外で働くことの大変さを思い知る出来事になりました。

  3. 現地に来て最も強く感じたイメージギャップは?

    中国は実に多様性に富んだ国であること。

    上海に降り立ったとき、日本と変わらない整然とした街並に驚きました。一方、赴任地の安徽省に着いたときには、雑然とした町並に驚かされました。中国には「十里不同俗」すなわち「10里離れれば、同じ風俗ではない」という意味の言葉があります。例えば、安徽省は訛りや方言がきつく、たとえ中国人同士でも隣町の人の言葉が理解できないことがよくあるそうです。当初描いていたイメージと違い、実際は多様性に富んだ国であることに驚きました。

  4. 海外赴任によって成長したと感じていることは?

    互いの良いところを活かせるようになってきました。

    互いの良いところを活かすことが大切だと気づきました。赴任した当初は、中国人の計画性のなさや不正確さなど悪い点ばかり目につきました。しかし、彼らは日本人にはないスピード感と大胆さを持っています。計画性のなさや不正確さなどを補うようなリスク管理、細部の修正に注力することで、互いの良いところを活かせるようになっていきました。いろいろな長所を重ね合わせることで、一人ではできない大きなことができることを実感しています。

  5. オフタイムの過ごし方は?

    スポーツに勉強に、充実した休日を過ごしています。

    休みの日には駐在員みんなで、近くの大学にあるコートでテニスをしています。毎週みっちり3時間テニスをして汗を流した後、行きつけの日本食レストランで昼食をとって、一週間の疲れを癒しています。また、HSK(漢語水平孝試)の勉強もしています。中国駐在が決まるまで中国語を学んだことがなく、特にリスニングに苦労しましたが、なんとか5級を取得し、仕事でも活かせるようになりました。今は一番上のレベルの6級を目指しています。

  6. 現地で撮影した、とっておきの写真を紹介してください。

    広大な大地に延びる万里の長城。

    休暇を利用してみんなで北京に行きました。どこまでも続く万里の長城を見て、中国の広大さを実感しました。