世界で挑む者たち

川崎精密機械(蘇州)有限公司

古本 広盛

  1. 現地におけるミッションは?

    部品の現地調達化を推進すること。

    油圧機器・油圧ユニット製品に使用される各部品において、コスト低減と安定調達化を図るため、調達先の選定・コスト査定・開発から量産までの立ち上げ業務に携わり、現地調達化を推進することです。また、既現地調達品のコスト低減・リードタイム短縮・5S活動の推進・調達品リスク管理など、KPM蘇州調達圏をより磐石な体制にしていくため、整備・管理をするのも重要な役割です。そうしたミッションを遂行するため、中国人スタッフ8名に対して、日々の業務を通じて育成・支援を行っています。

  2. 赴任後の仕事で最も印象に残っていることは?

    赴任直後に経験した生産量激減のピンチ。

    赴任直後より、中国の景気が急速に停滞し、建設機械業界も大幅な減産が強いられました。その際、KPM蘇州の生産量もピーク時の5分の1以下まで落ちたことによって、調達先の経営に大きな打撃を与えることとなりました。特に当社を主要顧客としていたところは影響が大きく、また重要調達先でもあったため、直近の経営状況を把握しながら発注量・在庫量の調整をし、窮地を凌いだことがあります。この問題を通常の軌道に修復するのに1年近くかかりました。

  3. 現地に来て最も強く感じたイメージギャップは?

    こちらの物価の高さは想定外でした。

    現地で生活をして感じたことは物価の高さです。今でも多くの人が「中国製品は非常に安い」というイメージを持たれていると思いますが、実際に生活をしてみるとそうではありません。もちろん安いものもありますが、品質がある基準以上のもので比較すると、デフレの続いた日本の方が安いものがたくさんあるということです。中国の中では「良い物=高い」という雰囲気があるようで、欧米製品・日本製品・贅沢品といったものは特に高い値がつく傾向にあるようです。

  4. 海外赴任によって成長したと感じていることは?

    視野と責任範囲が広がりました。

    日本で勤務していたときのように担当業務に専念するというより、部下を持ちながら幅広い視点で資材部内の業務遂行を管理する必要があり、その問題・課題の重要度によっては、都度トップの意向を把握し他部門長との調整を加えることがあります。また時には現地の商習慣や現地人の考え方・性格も考慮して物事に取り掛かる必要があり、その難しさや責任の重大性を日々感じながら貴重な経験をさせてもらっています。

  5. オフタイムの過ごし方は?

    家族で香港式の飲茶にハマっています。

    休日は、家族と一緒に買物や外食を楽しんでます。我が家は、香港式の飲茶にハマっており、蘇州にある香港料理店の飲茶を片っ端から試している感じです。特に海老のすり身を米の皮で包んで餃子のような形にした一品は格別で、我が家で人気No.1です。

  6. 現地で撮影した、とっておきの写真を紹介してください。

    私の大切な家族です。

    自宅のある蘇州園区はシンガポール政府と共同出資で開発された地区で、緑が豊かな居住区として整備されています。休日は3歳の息子と遊びながら、0歳の娘の世話に追われる妻のヘルプができるよう心がけているつもりです。