世界で挑む者たち

Kawasaki Heavy Industries (UK) Ltd.

阿山 昭

  1. 現地におけるミッションは?

    ロールス・ロイス社へのソリューション提供。

    世界第2位の航空機用エンジン製造会社であるロールス・ロイス社に対し、さまざまなソリューションを提供することです。川崎重工は、ロールス・ロイス社の多くのプログラムに参画しており、私の事務所も同社の英国ダービー工場内にあります。参画したプログラムを推進するなかで発生する契約、納期等のさまざまな問題を解決し、プログラムを成功に導くべく、日英の社内外の関係者と連携しながら、日々業務に取り組んでいます。

  2. 赴任後の仕事で最も印象に残っていることは?

    日本の同僚にピンチを救われました。

    納期遅延問題でロールス・ロイス社の関係者に囲まれたことです。メーカーは顧客の納期を満たさなくてはなりません。その時はエンジン組立が停止になる恐れがあるほど深刻で、現地にいる私が呼び出されました。関係者との協議で問題と対応策を整理しましたが、時差のため日本は深夜。しかし、電話で依頼した私に日本の同僚が精一杯対応してくれ、事なきを得ました。ロールス・ロイス社側に私たちの誠意も通じ、日本の同僚にとても感謝したことを覚えています。

  3. 現地に来て最も強く感じたイメージギャップは?

    ロールス・ロイス社の現地での存在感の大きさ。

    ロールス・ロイス社が英国を代表する企業で、ジェットエンジン事業の最大顧客であることは赴任前から知っていました。しかし、レストランでロールス・ロイス割引があったり、時には工場入門カードが身分証明書として使えたりすることを現地で体験し、ロールス・ロイス社のダービーにおける存在感の大きさを改めて実感しました。そんなロールス・ロイス社と川崎重工は、1959年に航空機用エンジンのオーバーホールの技術提携契約を締結して以来、幅広い分野で緊密な協力関係を築いています。その長い歴史の一端を、現地で担っていることに大きなやりがいを感じています。

  4. 海外赴任によって成長したと感じていることは?

    コミュニケーション力が鍛えられました。

    コミュニケーション力です。英語が流暢ではなかった私は、赴任当初「話す」ことに集中していました。そのため、異文化で育った相手と意見が平行線になることもありました。そこで、相手の話を「聞く・理解する」ことを優先したところ、真摯に傾聴する姿勢が信頼を生み、引いては相手が自分の話を「聞く・理解する」ようになり、問題が解決していく好循環が生まれ始めたのです。「人の話をよく聞きなさい」と親からよく言われた言葉の大切さを、海外に来て理解できました。

  5. オフタイムの過ごし方は?

    連休には必ず旅行に出かけています。

    格安航空会社が台頭している欧州では、割安な航空チケットを簡単に入手でき、夏季休暇などの連休には必ず旅行に出かけています。1歳になる息子は、すでに10カ国以上を訪問しました。欧州といっても千差万別。例えば、西欧と東欧の雰囲気はまったく異なり、同じ地域でもそれぞれの国で違った国民性や歴史、おもしろみがあります。限られた駐在生活の中で、できるだけ多くの国を訪れたいと思っています。

  6. 現地で撮影した、とっておきの写真を紹介してください。

    「Farnborough Airshow」に参加しました。

    駐在1年目で初参加した「Farnborough Airshow」の写真です。準備作業に追われましたが、華やかなお祭りに大興奮しました。