吉川 恭平

ワークレポート

海外マーケット攻略の戦力になるべく、グローバル調達を手がけるバイヤーを目指す。

調達部品ひとつが欠けても車両は完成しない。

外注課とは、その名の通り部品を外注する部署で、主に板金・製缶部品や扉といった加工品を、サプライヤーとなるさまざまな取引先から調達しています。業務は基本的に担当制。自分が担当する部品については、サプライヤーの選定に始まり、契約業務、納期管理、品質管理に至るまで一貫して調達業務を手がけます。当然のことながら、調達部品がひとつ欠けても車両は完成しません。あらゆる部品を期日までに必要個数、要求品質通りに調達する、それが私たちの使命です。

その責任の重さを思い知ることになった洗礼ともいえる出来事が、入社1年目にありました。先輩の指導を受けながら少しずつ調達部品を担当するようになった頃のことです。出荷直前の完成検査で、私が担当する部品の品質トラブルが明らかになりました。出荷までわずか1週間。その間にすべて取り外し、再度取り付けし直して検査部門からGOサインをもらわなければ納期遅れとなってしまいます。仮にそうなれば、お客さまにご迷惑をおかけするのはもちろん、これまで納期を目指して全力を注いできた社内関係者すべての努力はどうなるのか・・・。そんな想いから何としてもやり遂げなければと心に誓い、サプライヤーや現場作業者、検査部門など周囲を巻き込み、無我夢中で対応にあたりました。そして何とか、出荷までに手直しを完了させることができました。

「無理難題」を現実的な調達ラインに乗せる醍醐味。

入社1年目で痛感した納期と品質に対する責任に加え、私たちの仕事はコストについても大きな責務を負っています。資材費は製造原価の実に6〜7割を占め、部品調達におけるコストダウンは経営に対して大きなインパクトをもたらします。そのためコスト意識を高く持ち、積極的にコスト削減策にチャレンジしています。設計部門に対しては、サプライヤーを巻き込んでのVE(仕様変更によるコスト最適化)の提案を行ったり、またサプライヤーに対しては、コスト査定による価格交渉はもちろん、ある程度の発注量を確保したり繁忙期を避けて発注するなど、その時々の状況に応じて講じる手はさまざま。担当者によってやり方がそれぞれ異なるところもこの仕事の面白みです。

いずれにせよ、設計部門、サプライヤー、製造部門という三者の間で、うまく立ち回りながら納期・品質・コストをマネジメントし、ときには各方面の条件が合わない「無理難題」を何とかして現実的な調達ラインに乗せるところにこそ、この仕事の醍醐味とやりがいが見いだせるといえます。

スキルアップとともに高難度の部品を担当。

外注課では、スキルアップに応じて、より扱いが難しい部品を担当していきます。現在、私は内装パネル関連部品の調達を担当しています。内装パネルは乗客の目につきやすい部分であることから、お客さまからの仕様・品質要求が非常に厳しい上に、外注課の調達費全体の約20%を占めるため、コストインパクトも大きな部品です。お客さまの仕様要求を満たしつつ、いかに品質を安定させ、かつコスト低減を図れるか、サプライヤーの協力のもとで、設計部門と一緒に取り組んでいるところです。

そして将来的には、海外車種向け部品のグローバル調達を手がけるバイヤーへとキャリアアップしたいと考えています。海外車種の部品調達は要求条件が厳しく、なかなか一筋縄ではいきませんが、さらなる製品知識や調達ノウハウを身につけ、国内外問わず活躍するのが目標です。