延 智潤

ワークレポート

ものづくりビジネスの最前線を、人財開発プログラムを通して支える。

私自身まだ教育を受ける身でありながら
先輩社員に研修の受講を促す立場に。

日本の文化に惹かれ、高校時代から独学で日本語を勉強していました。そんな私と川崎重工との出会いは、学生時代に参加した2週間のインターンシップ。社員の人柄や職場の雰囲気に好印象を持った私は、「ここで働いてみたい!」とほとんど直感で志望の意思を固めました。

人財育成に携わることになった私は、入社して1年間、1年目〜3年目の若手社員対象の義務教育プログラムを担当し、年間通して実施されるさまざまな研修の企画運営を手がけました。そして2年目からは現部署へ異動し、主にグローバル人財と生産職の育成に携わっています。

私自身まだ教育を受ける身でありながら、同時に他の社員に受講を促さなくてはならない立場。1年目のときは受講者に若手社員が多かったのでそれほど気後れもしませんでしたが、現在担当している研修の受講者の多くは、年次がはるかに上の先輩社員ばかり。私のような者がこんなことを言っていいのだろうかと思いながらも、「せっかく一日使って受講するのだから、できるだけ多くのものを持ち帰ってもらいたい」と、受講者のモチベーションが高まるよう強く働きかけています。

調整力の重要性に気づかされた
研修センター移転プロジェクト。

本社人事の仕事では、各カンパニーや本社各部門といった他部門との調整業務が、非常に重要な要素となります。研修ひとつ実施しようにも、関係カンパニーの協力を得ないことには成立しません。こちらからお願いごとをする場合が多いため、まずは何がしたいのかを相手に明確に伝えて理解してもらうコミュニケーションに、心を砕いています。特に私の場合は、違う国で生まれ育ったこともあり、日本の「あうんの呼吸」のようなハイコンテクスト文化に慣れていないので、日常業務を通して日本流のコミュニケーション能力の向上を図り、調整力を高めたいと思っています。

調整力の重要性は、2年目に研修センターの移転プロジェクトに携わったときに痛感しました。神戸工場から神戸本社への移転が急きょ決まり、工期が極めて短い中で、私は事情がわかっていないながらも設備担当を務めることになりました。建設会社や設備会社といった社外の方々とのやりとり、そして経営企画部や調達本部などの社内各部門との調整・・・。時間に追われながらも、自分たちの意向が反映された納得のいく空間に仕上げようと、やりとりを重ね、調整に努めました。最終的には何とか工期にも間に合い、いろいろな人の想いがつまった研修センターを完成させることができました。この経験を通して、今のポジションで仕事をするなら、もっと調整力を磨いていかなくてはと強く実感させられました。

「従業員のためになること」を日々考えてかたちに。

川崎重工は良い製品をつくって世の中に出すことをビジネスにしています。人財育成の業務は、それに直接関わりはしないものの、裏でしっかりと支える仕事です。私たちが企画・実施しているOFF-JTだけで人が成長するとは思っていませんが、「従業員のためになること」を日々考えてかたちにする仕事に携わっていることを誇りに感じています。

なかなか成果が見えづらかったり評価されにくかったりする仕事ですが、受講者から「この研修は勉強になった」と言われると素直にうれしく、また、「次は○○を学びたい」などと研修に対する要望をもらうと、期待の表れと思ってやる気が湧いてきます。

今後のキャリアについては、もっと人事の仕事を極めていきたいという気持ちと、まったく別の担当業務に就いてみたいという思いと、半々。どんなキャリアを歩んでいくにせよ、周囲から信頼され、安心して仕事を任せてもらえる人財へと成長していきたいと思います。