楠本 亮介

ワークレポート

「最後まであきらめない」信念が、確かな結果へとつながってゆく。

油圧ポンプのスペシャリストとして
多様な仕事をこなしてゆく。

入社以来、建設機械や産業機械に使用される「油圧ポンプ」の設計・開発に携わっています。油圧ポンプの材料や作動効率の改善・騒音低減等に向けた要素技術開発、また数々の新製品開発業務を経験した後、2006年から約5年間、イギリスにある関連子会社「KPM(UK)」へ出向赴任。帰国後の現在は、ハイドロ・スタティック・トランスミッション(HST)用斜板型アキシャルポンプK8Vシリーズの開発に携わっています。このK8Vシリーズは、今後のKHIのキーとなる製品のひとつ。より良いものを市場に投入すべく、日々開発に取り組んでいます。開発業務は、おおまかに商品企画、製品設計、図面作成、試作、評価試験、量産といった流れで進みます。社内の各関連部門と協力しながら製品をつくり上げていきますが、さまざまな制約があるため、それらをうまくバランスさせながら、最適解を見つけることが重要となります。また、日本国内をはじめ、欧米や中国にも市場が広まっており、お客さまとの打ち合わせなどで海外出張することも少なくありません。多忙ながら、日々新しいことの発見で、充実した毎日を過ごしています。

異文化にふれたイギリス駐在で
グローバルな対応力が身についた。

仕事をする中で転機になったのは、何といってもイギリスでの駐在経験です。それほど英語が堪能でなかった私は、国民性も仕事に対する考え方も日本人とは大きく異なるスタッフたちを相手に、コミュニケーションに四苦八苦しながら業務を行わねばなりませんでした。特に、イギリス人とは仕事のスケジュールや納期に対する考え方に違いがあり、英語での言い争いになって打ち負かされることもしばしば。しかし、本社から派遣されている私には、仕事の目標や取り組み方をしっかり伝えて業務を完遂してもらう使命があります。言葉の壁に負けず、現地マネージャーほか一人ひとりのスタッフと密にコミュニケーションしながら根気よく理解と説得を試みた結果、最後は目標達成に向かって団結できるようになりました。この駐在経験で海外でのマネジメントノウハウや英語での交渉力など、グローバルな対応力を磨くことができました。

現地プロジェクトリーダーを務めた仕事が
社内表彰を受賞。

もうひとつ、イギリス駐在で鮮やかに記憶に残っているのが日本とイギリス、スウェーデンの3国間で進めた一大プロジェクト。スウェーデンのお客さまが使う建設機械用油圧ポンプに当社製品を採用してもらうためのプロジェクトで、私はその現地リーダーを任されました。同国へは仕事で10回以上訪問しましたが、その道のりは同じヨーロッパ内とはいえ、車と飛行機を利用して片道10時間以上もかかる大変なもの。時にはマイナス20℃という極寒の地で実機を使って試験をしたこともありました。お酒に強いスウェーデンのお客さまと飲み明かした楽しい思い出もあり、とても印象深い仕事になりました。この仕事は後に、新分野への拡販と大口受注が評価され、当社内の「カンパニープレジデント表彰」を受けるに至りました。

「自分が決めた目標に対し、最後まであきらめない」。それが、私が学生時代から培ってきた行動姿勢であり、信念です。イギリスでの経験や成果はまさにこの信念の賜物。今後もこの気持ちを忘れることなく、確かな結果を出していきたいと考えています。